vol.001 ケアマネという人種。ケアマネの選び方

通称ケアマネ

つまり介護支援専門員=ケアマネージャーのことである。

 

介護が必要になると訪問介護などの介護サービスが必要になるのだが、

それらサービスを利用するには住まいのある市区町村に要介護認定を受ける必要がある。

そこで要介護1〜5という区分を取得すると、ケアマネージャーと契約し、様々なサービスの斡旋、各種相談、ケアプラン作成などのサービスを受けられるのである。

 

そして、ケアマネージャーという職種は国家資格であり、一定の介護の知識はもとより介護の現場などの職務経験が必要になる。

言わば介護のこと、制度のことをよく知るプロである。

 

しかし、

プロのケアマネージャーにお願いすれば安心!

全て解決!

といかないところが難しいのである。

 

ケアマネは一定の経験がないとなれない。

つまりはケアマネ一人一人、長年色々な介護をしてきた実績がある一方で、その中で得てきた考え方、やり方が全く違うのである。

訪問介護で働いた人、

施設介護で働いた人、

デイサービスで働いた人、

介護の経験はあまりないが看護師である人、

老人ホームの相談員が長かった人。

まさに様々である。

仕事で色々なケアマネージャーと関わったが、

本当に福祉の道が天職のような仏のように素晴らしいケアマネ

ビジネス的な考えが先立つケアマネ

いい意味でのおせっかいが好きなケアマネ

テキトーなケアマネ

間違っても自分の親の相談はしたくない偏屈なケアマネ(笑)

まぁ、様々である。

 

個人の経験に沿ってアドバイスをしていくため、職人のようであり個人事業主のようであり、まさに玉石混合。

大手企業もケアマネの事務所を構えていてもどこか帰属意識の低い人も少なくない。

 

ケアマネを選ぶ際に1番注意が必要なのは、そのケアマネは本当に自分の親の事をよく知ろうとし、家族とも関係を良好に保ち、常に最善の選択肢を用意してくれるか、である。

その逆にケアマネ自身の経験や型に嵌めようと意見を押し付けてくるケアマネは絶対にやめるべきであろう。

万一そのような最悪なケアマネに当たってしまったら即座に責任者に連絡し、他のケアマネに変えてもらうか、そもそも他の事業所を選択するべきだろう。

中には、世話になったし、、、などと最悪なケアマネに我慢する方もいるが、要介護者は消費者であり、選ぶ権利があるのである。

 

また、ケアマネージャーとはいえ、労働者である。土日祝日は基本的に休みであるが、休みの日でも相談できるのかということも重要。

相手が休みなら余程の事がないなら連絡は控えるべきだが、その余程の時に連絡が一切取れないというのは不安でしかない。

責めて転送電話対応でもいいから、誰かに即座に相談したいこともあるだろう。

 

このようにケアマネ、あるいはケアマネの事業所は千差万別過ぎて一口には括れない。

しかし、介護が必要な弱者であってもケアマネと対等の関係でありたいものである。

 

初めてケアマネを付けるときは大体が親の介護に焦っているときである。

焦っているからこそ、思いとどまってほしい。

結局は人と人。この人になら自分の親を任せられる!そう思えるケアマネが見つかるまで慎重になっても良いだろう。